logo2

Diary   Facebook   Books   Profile   Twitter   Olddiary

2012年4月2日(月) 日々
◆晴れたり曇ったり。比較的暖かい日。ikiru
◆昨夜は元同僚の送別会で外出していた。札幌を離れることになった友人に頑張れと言ってきた。まぁ会おうと思えばいつでも会えるのだけど。
◆新しい環境に飛び込むというのは何歳になっても緊張もするし、同時に楽しいものでもあると思う。我が身を振り返ってさて最後に新しい環境に飛び込んだのはいつだったかと考えると、やはり14年勤めた会社を辞めてフリーになったときだろうか。38歳のときだ。それから13年経っている。まぁなんとかやってこられたなぁ。
◆今はどんな仕事をしても将来どうなるか判らないという時代なんだろう。僕が二十代の頃には考えられなかった状況だ。だから、今の若い人が未来に希望を持てないというのもしょうがないのかなという気もする。僕らの時代は未来への希望が当たり前にあった。今、それがないというのなら、じゃあ作ったらどうだろうか。希望を作れるなんて何て羨ましいとも思う。だって僕らは〈あらかじめ失われた世代〉なんて言われたんだぜ。何もかもがあって自分たちで新しいものを作るなんて思いもよらない可哀想な世代なんて言われたんだ。
◆無いなら、自分たちが生み出す。それぐらいの気概を持って新しい春に挑んでほしい。言うのは簡単だバカヤローと怒られるかもしれないけどさ。10年後20年後に君たちの世代が〈明日の希望を生み出した世代〉なんて言われたらカッコいいじゃないか。誇らしいじゃないか。どうだろうね。

4月4日(水) 日々
◆暴風吹き荒れる日。wild7movie
◆次男が高校で寮に入った。電車を乗り継ぐことになってしまうのだが、自宅通学が充分に可能な高校。でも部活の朝練に間に合うようにするのにはかなりきつくて、寮に入ることにした。そこに進むのも全国大会常連の厳しい部活を選んだのも彼なのだから、頑張ってもらおう。僕自身は寮生活の経験はないんだけど、きっと楽しいはずだ。実際さっき足りないものを持ってきてくれと電話で言ってきた声は弾んでいた。部活の友達と楽しそうに話す声も聞こえてきた。まぁ本当に地方から寮に入る子に比べれば、彼は土日に帰ってこようと思えば電車で50分で帰れるからね。気楽なものだろう。
◆自分の進路を決めるというのは、真剣に考えれば考えるほど、大変なことだろうと思う。幸いなのかどうかわからないけど、僕は中学の頃からミュージシャンになる! としか考えなかった。それ以外の自分の生き方なんか考えもしなかったのだ。バカといえばバカなんだけど、ある意味では幸せな子供だったんだろうなぁと思う。
◆新しい日々に飛び込む春はまだ続く。ひょっとしたら春が過ぎても自分の生き方を見つけられずに悶々と過ごす日々が続く人もいると思う。でも、悩めるというのは幸せなことだったと思える日がきっと来る。そう信じて日々をちゃんと過ごしていこう。写真は映画『ワイルド7』

4月6日(金) 日々
◆晴れたり曇ったり少し雪も降ったり。billyjoel
◆4月だというのに寒い日が続く。早く春物のジャケット一枚で外出できるようにならないものか。いやそもそも外出しないんだった。
◆今日は次男の入学式だった。その前に入寮を済ませているので次男は既に家にいない。僕は常に家にいる商売なので、元々一日の中で子供がいない時間帯の方が長い生活だったしそれぞれが自分の部屋に居ることが多かったので、あまり家の中の雰囲気は変わっていない。元気でやってくれればそれで良し。
◆僕自身は、高校の頃はほとんど家にいなかったと思う。朝学校に行ってそのまま部活、軽音楽部だったのでそのままバンドメンバーとの練習をやって常連だった喫茶店〈ぶろっく〉にでかけて晩ご飯を食べに家に帰って後はほとんど部屋に籠る、と。三交代で仕事をしていた父親と顔を合わせることもかなり少なかったように記憶する。まぁ親孝行な息子ではなかった。迷惑を掛けるようなことはしなかったけど、味も素っ気もない息子だった。それでも煩いことを言わなかった両親には感謝している。
◆子供が元気で毎日を過ごしてくれればそれだけでいい。たぶんほとんどの親がそう思っているはずだ。それと同時に、周囲の子供たちも同じように元気に過ごしてほしいと思えて初めて親たる者の心根が出来上がっていくと考えるのだけれど、どうもそう思えない親も世の中にはいるようだ。ハッキリ言う。そういう親は、親どころか人間として失格だ。もし不幸にもそういう親と相対する事態が起きてしまったら、戦うしかない。写真はビリー・ジョエルの名盤『ニューヨーク52番街』

4月8日(日) 日々
◆晴れたり曇ったり。lupin3
コンサドーレ札幌は昨日柏と戦い2-0の負け。今季ワーストと言ってもいいゲーム。序盤こそ良かったものの、どんどん相手のペースに飲み込まれて最後まで試合を立て直せなかった。とにかく攻撃陣が噛み合っていない。もちろん相手チームのDF陣がそうさせていないのもあるのだが、そこをかいくぐっての得意の形にまったく持っていけない。数少ないチャンスにゴールできない。ただ、これは昨季のゲームでも見られた形で、そのチャンスにゴールさえ出来れば勝てるチームなのだ。その産みの苦しみが続いている状態。もっともようやく勝てたとしてもそれが続けられるかどうかはわからないけど。とにかく、頑張ってくれ。もう一歩だ。写真は〈ルパン三世ベストコレクション〉
◆日本の音楽は今どういう状態になっているんだろうと思う。僕が音楽漬けの日々を送っていたのはもう30年から40年も前の話だけど、その頃から比べると確実に日本の音楽は当たり前だけど変化している。作詞作曲のクオリティというものを明確に比較などはできないけれども、どう変遷しているのかは比べられる。ぶっちゃけ、質が落ちているんじゃないか。いや違うな、裾野が拡がって拡散してしまってぼやけているのか。詞も曲もクリアーでないものが多すぎるような気がする(それを言ったら小説も漫画もそうなのかなぁ)。そういう時代と言ってしまえばそれで終わってしまうけど。うーん、まぁ話し出すと長くなるのでこの辺で。

4月9日(月) 日々
◆晴れたり曇ったり。少し気温が上がったかな。ikareru12
◆東京は桜が満開で気温も20度とか言っていたけど、こちらはまだ春は名のみの風の寒さよ。それでもどうやら今週は春らしい気温になるようだ。
◆野望はたくさん持っているのだが(老婆心ながら冗談で野望と言っているのだからね)やはり野望というのはお金の掛かることばかりだ。ショッカーは世界征服という野望を持っていたけど、あれは随分とお金をドブに捨てたのではないか。さぞや仮面ライダーを恨んだことだろうとお察しする。
◆テレビ局というものをひとつ抱えてみたいというのも野望だ。ニュースや音楽番組やドラマ、バラエティ番組に映画、エンタテイメントの全てが詰まった宝箱が〈かつての〉テレビだった。もちろん今も〈いい番組〉はたくさん作られてはいるけれども、それと同時にあまりにも〈ひどい番組〉も作られて、目に付きすぎる。悪貨は良貨を駆逐するというのは本当だ。
◆スポンサーの心配などしないで、〈本当に良い番組(いろんな意味で)〉を作れたらどんなにか幸せだろうと思う。制作者にとってそれは至福の時間になる。写真は名画『十二人の怒れる男』。
◆その他にもプロ野球の監督もやってみたいしJリーグの監督もやってみたいし男の野望は果てしなく多い。まぁ今のところ好きな本を毎日買っても誰にも怒られないようにするという野望は叶っているのでとりあえず満足しておく。

4月10日(火) 日々
◆晴れたり曇ったり。暖かい一日。kadomatsure
◆お蔭様でここ五年ほどたくさんの連載を途切れなくずっといただいている。数で言うと少なくとも四、五本の連載を常に抱えているのだ。それぐらい抱えてしまうと常に書いていないと間に合わない。なので、スケジュールがぽっかり空いて三日ぐらい何も書かなくても大丈夫! なんてときがあったら逆に落ち着かなくなってしまった。これは前倒しで書いていかないとまずいんじゃないかとか思ってしまう。まさに執筆ジャンキー。この感覚ってたぶん小説家より週刊連載を抱えた漫画家さんとかテレビドラマの脚本家に近いんじゃないかと勝手に推察している。
◆小説家としてはまったくもって幸せな状態だ。思い起こせばデビューして数年は連載の依頼などまったくなくて、書き下ろししか仕事がなかった。一本の作品を何ヶ月も下手したら一年掛けて書いていたのだ。振り返ると空いている時間俺は何をしていたのだろうと不安になってしまったり(いや家族を養えないから講師をやっていたんだけどね)。
◆不安は常に抱えている。いつ依頼がまったく無くなるかわからないのだ。それがフリーの宿命。でもそんな、たかが不安ひとつにかかわっている暇などないのだ。不安を押し隠して、俺はまだいい作品を書いていないという焦燥感に駆られて、何で俺はこんなもんしか書けないんだという挫折感を常に抱えて、まぁそのうちなんとかなるさと植木等状態で書いている。
◆ま、大体そんなもんです。

4月11日(水) 日々
◆小雨が振ったり。少し肌寒い日。maboroshi
◆日ハムはホークスから14点も取って勝ってしまったのだが、こういう大量点の試合になる度に「あぁ半分でも負けた試合に分けれれば」と皆さん思いますよね。中田も二本ヒットを打ったし、これで明日から爆発してくれればいいんだが。
◆そうか、今日はテレビで宇宙戦艦ヤマト実写版やっていたのか(観てないけど)。実写化とかアニメ化とか原作があってそれを新たな表現方法で云々というのは、制作する側に立つとめっさ楽しいのだ。だってもう既に素晴らしい原作がそこにあるんだもの。それをさらに楽しい物語に作り上げるのってマジで楽しくて、そしてちょいと語弊があるけど簡単なのだ(あくまでも、ノベライズやゲーム制作を経験した僕個人の感想です)。まぁ簡単という言葉で片付けてしまっては怒られるかもしれないけど、でも一から物語を組み上げるよりははるかに楽なのは間違いない。そして自分が考えた物語じゃないから欠点も瑕といった〈こうやればもっと良くなるよな〉というポイントが見つけやすくて、それってマジで楽しい作業なのだ。原作の設定をどういじってもいいとか結末を変えてもいいなんて条件があればさらに楽しくなる。というわけで、僕はノベライズのお仕事大歓迎です。もちろん(ある程度)好き勝手に変えていいという条件があれば、ですけど。
◆今までに二作映画のノベライズやってます。『うた魂!』と『おにいちゃんのハナビ』ですけど、いずれもけっこう好き勝手に設定いじったりして映画とは別物になってる部分が多々あります。比べていただけると「なるほどこの設定をこう変えて物語を膨らませたのか」というところがはっきり分かっておもしろいと思います。
◆写真は推理小説の名作ウィリアム・アイリッシュ『幻の女』

4月14日(土) 文庫『オール・マイ・ラビング 東亰バンドワゴン』
◆晴れたり曇ったり。amltbwb
◆渡り鳥がいつもの年とは違う行動を取っている。一度戻ってきたはずなのに、また南に向かって飛んで行っている。ひょっとしたらこの冬の豪雪と春の雪解けの遅さでいつもの場所がまだ適した状態になっていないのかもしれない。
◆今月の20日に発売予定の文庫『オール・マイ・ラビング 東亰バンドワゴン』(集英社)の見本が届きました。毎度のことですが単行本と同じ装幀です。今回解説を書いてくれた書店員さんは、小田急ブックメイツ新百合ヶ丘北口店の狩野大樹さんです。どうもありがとうございました! これまた例年のごとく、単行本からは特に大きな修正はしていません。ちょこちょこと表現を変えたり修正したりしただけです。今回の何となくのテーマは〈旅立ち〉なので、そういうような事柄が堀田家で起こり相変わらずバタバタします。番外編を挟んでの本編なので本来は丸一年過ぎていますが、堀田家ではそこはなかったことになっていますし、かといって堀田家の時間が一年遅れているわけでもありません。その辺は作者の心根を反映していい加減ですヽ( ´ー`)ノ。文庫では五冊目になりました。毎度言っていますが、最初の『東亰バンドワゴン』を書き上げたときにはこんなシリーズになるとは思ってもみませんでした。単行本ではシリーズ七冊目『レディ・マドンナ 東亰バンドワゴン』が、今月26日に出る予定です。たくさんの皆さんに育てられているこのシリーズ、これからも書き続けたいと思いますので、この文庫もどうぞよろしくお願いします。
コンサドーレ札幌は名古屋と戦い3-1で負け。いきなりミスからの2失点をくらって落ちかけたチームのメンタルを救ったのは古田。今日の古田は素晴らしかった。ちょっとだけ運が良ければ古田だけで3得点できた。なので、確かに個人の力の差を見せつけられて負けた試合ではあるけれども、それでも勝ちたいという気持ちが見えた試合だった。頑張れ。あと、石崎監督これでも先発を変えないか。まだ前田を中心に頑張るか。
 

4月16日(月) 日々
◆晴れたり曇ったり。まだ少し気温が低い。tsubuyaki
◆時々、身の内から湧き上がってくる〈嫌な匂い〉がある。正確に言えば匂いではなくて〈感覚〉なんだろうけど、何となく額から眼、鼻の辺りで感じる感覚なので〈匂い〉という風にも感じる。これはもう他人にはなかなか説明できない。とにかくふいに襲ってくるのだ。そうだなぁ、かき氷をたくさん急いで食べたときの〈きーん〉とか〈つーん〉と感じるあの感覚に似ていると言えばわかってくれるだろうか。あれがものすごく感覚的に〈嫌な匂い〉として襲ってくるのだ。その〈嫌な匂い〉は、会社を辞めてフリーになって、なかなかデビューできずに生活も苦しくて妻に辛い思いをさせて子供たちにも贅沢をさせてあげられない、まったく男としても夫としても父親としても情けなくてしょうがない時期の〈様々な思い〉を連れて来るのだ。つまり嫌な思い出の感覚がまざまざと甦ってくるのだね。何なのだろうなぁと思う。まぁ楽になった今でも決して怠けるな精進しろというアラートなんだろうな、と理解している。根がろくでなしで怠け者だからね。きっと神様が定期的に警告を発してくれているんだろう。がんばらなきゃ。写真は遠い日々の思いを甦らせるドラマNHK少年ドラマシリーズ〈つぶやき岩の秘密〉
◆もちろん、楽に生活できるのにこしたことはない。でも、贅沢さえしなきゃ、身の丈に合った生活をしていけば人間そんなにお金は使わないでも楽しく暮らしていけるものだ。もちろん、お金持ちの方はどんどんお金を使って景気回復に努めていただきたいけど。

4月18日(水) 日々
◆晴れたり曇ったり。なかなかいい陽気にならない。shinyaplus1
◆昨日の誕生日にはtwitterやFacebook、掲示板にお祝いの言葉をたくさんありがとうございます。51歳のおっさんなのにあんなにたくさんおめでとうと言われて幸せです。がんばってまた書き続けます。
コンサドーレ札幌はナビスコカップで鹿島とホームで対戦。2-1で負け。久しぶりに審判にぶち壊された試合だった。まずいきなりキリノに出されたイエロー。あれをイエローとするならほとんどのファールがイエローになってしまう。さらには明らかに鹿島のファールでPKなのにキリノにイエローを出して通算二枚でレッドカード。その後も鹿島の方にはちっともファールを取らずにコンサにばかり取る。どっちのホームなんだという試合。むろん、審判の難しさは承知している。承知しているが線審含めてあまりにもお粗末なジャッジで試合をぶち壊されたので書いておく。コンサの選手がそれでも文句を言わずに必死で戦った。選手が可哀想な試合。しかし、コンサも10人になったからといってあんなに下げてしまっては、到底1点を守り切れない。実力差はは確かにあった試合。だが、下を向くな。顔を上げろ。決して悪い試合はしていない。写真は冒険小説の傑作ギャビン・ライアル『深夜プラス1』(早川書房)
◆まぁしかし負けは負けだ。実力がないのは確かだ。サポーターはひたすら信じて応援するしかない。
◆担当編集の皆様、来週東京に行きます。まだ若干ですがスケジュールに空きはあるので、何かありましたらご一報を。

4月20日(金) 『レディ・マドンナ 東亰バンドワゴン』
◆晴れ。ポカポカ陽気。lmtbw
◆ようやく春めいた気温になった。庭にあった積雪ももうほとんどが解けてしまっている。空き地にはふきのとうがたくさん顔を出している。そんな日に見本が届きました。『レディ・マドンナ 東亰バンドワゴン』(集英社)です。シリーズ7冊目となりました。今回は、帯の推薦文を倉科カナさんに書いてもらいました。倉科さんありがとうございました。集英社のPR誌『青春と読書』では対談もしています。
◆前作『オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東亰バンドワゴン』では、永久の別れを描きました。その分だけ少し振幅の大きなストーリーになったので今回は元に戻しました。いつものようにまったく大きな事件は起こりません。堀田家を支えている女性陣にスポットを当ててもいいのではないかと思い、藍子、亜美、すずみと堀田家を切り盛りする三人のお母さんをめぐってちょっとした騒動が起こります。もちろん、その他の女性陣も今回は出番が多いです。さらには特別ゲストとして前作から登場している女性にもスポットが当たります。まぁそうは言っても結局我南人が『LOVEだねぇ』と言ってくるのですが(^_^;)。
◆そして、皆さんの御要望にお応えして、〈堀田家の見取り図〉も復活させました。なんとお隣りの〈藤島ハウスの見取り図〉も一緒です。どこに誰の部屋があるか最新版となっております(^_^;)。もちろん推理小説ではないので、縮尺や構造上の云々などは無視していますのでその辺はご愛嬌ってことでよろしくお願いします。
◆皆さんのお蔭でここまで書いてこられた『東亰バンドワゴン』シリーズ。こうなったら目指せ10作目、15作目、20作目とライフワークにまでしたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。26日に発売予定です。
◆なお、来年の春に出す新作は『マイ・ブルー・ヘブン 東亰バンドワゴン』と同じように〈番外編〉になります。三冊本編で、一冊番外編を挟んでまた本編に戻るというパターンで(できれば)続けていきたいと思います。

4月21日(土) 日々
◆晴れ。暖かい日。stingb
◆一日中暖かい、というか暑い日だった。気温15度は行っていたのではないか。急激に春めいてくる札幌近辺。あ、でも来週は雨なのか。まぁ春の雨もまた嬉しいよ。気温さえ下がらなきゃね。
◆北海道は今は雪解けであちこちにゴミがあって緑も少なくていちばん汚い季節。でも、もうちょっとするといちばん良い季節になります。スギ花粉の心配もないしおいでませ北海道。
◆次男は剣道をやりたくて剣道名門の私立高校に行ったので、公立だった長男とのギャップが凄い。まぁお金が出ていく出ていく(^_^;)。ましてや剣道部なので防具とかってめちゃ高いのよ奥さん! 一生使えるもの買おうと思ったら高い軽自動車買えるぐらいだし練習用と試合用と2セットとか買うし。さらに寮暮らしなので寮費とかもあるし、公立ってありがたいわーとつくづく思った。幸いお蔭様で今は爪に火を灯さなくてもその辺は支払って上げられるんだけど。まぁ親のスネは齧られるだけ齧れと言うしね。親はスネを齧られる内が花だってね。
◆写真は名作映画『スティング』コレクターズエディションBlu-ray。DVDは持ってるけどこれは買う。何故なら心のベスト10映画の1、2を争うほど大好きな映画だから。これを初めて観たのは小学生だったかな、中学生かな。これが映画か! と本当に衝撃を受けた。そのカッコ良さにやられた。僕の人生の基準はカッコいいかどうかなのだがその根っこはこの映画にあると言っても過言ではない。もし仮に観ていない方がいらっしゃったら是非。

4月23日(月) 東京1日目
◆札幌近郊も東京も雨。mib
◆毎年この時期に来ているのは、〈東亰バンドワゴン〉シリーズ発売に合わせて、サイン本とかを作るためなのです。どれぐらいの頻度で東京に来ているかと言うと、イレギュラーなものを合わせてならすと、二ヶ月に1回ぐらいは来ている計算になりますね。
◆夕方にホテルについてそのままPHPさんと打ち合わせ。Kさんお疲れさまでしたありがとうございました。あくまでもジョークなのですが、Kさんの顔っていつも新鮮です。言い換えれば印象に残らない顔なのではないかと推察しますが(ゴメン(^_^;))、ひょっとしたら刑事とか探偵とかいいかもしれませんと書きながらそうかそういうキャラもありだなと思いつきました。また新しいお仕事をいただきました。ありがとうございます。大して売れてもいないのに執筆依頼をいただけるのは本当にありがたいです。がんばります。写真は〈ミッション:インポッシブル シリーズ クアドロジーブルーレイBOX〉
◆まぁ打ち合わせと執筆以外はしていないのでネタもない。明日からもひたすら打ち合わせの日々が続くのみ。
◆もう間もなく、『レディ・マドンナ 東亰バンドワゴン』が発売になります。ぶっちゃけ、売り上げが落ちると集英社さんから「もういいんじゃない?」とか肩たたきをされるので(^_^;)、どうかよろしくお願いします。

4月24日(火) 東京2日目
◆晴れ。暑いってば。signtbw2012
◆なんだこの時期に24度って。異常気象だろうと言いたくなるぐらい暑かった。まぁ寒いよりはいいかもしれないけれど。
◆原稿を一本仕上げてから集英社さんへ。毎年この時期恒例のサイン本作り。その他にももちろん打ち合わせやインタビューなど。もうこうやって集英社さんに通うようになってから7年か。まったく早いものです。今年も300冊ほどサイン本を作りました。全国の大きな都市の大きな本屋さんの一部に配本される予定ですが、もちろん一店舗に数冊の予定だそうです。残念ながらどこかは僕は把握できませんので、もし欲しい方がいらっしゃたらすみませんがお近くの本屋さんに確かめてみてください。申し訳ないです。そして相変わらず愛想のないサインですみません。
◆写真は集英社の大会議室のテーブルにどどんと置かれた『レディ・マドンナ 東亰バンドワゴン』300冊。この会議室を出た廊下の向かい側の一階に、あの『バクマン』でおなじみの、持ち込みしに来た漫画家の卵さんたちが打ち合わせをするスペースがありますよ。
◆さらに僕は喫煙者なので、煙草を吸いに行く場所もあの漫画でおなじみの喫煙スペースです(^_^;)。僕も小さい頃から集英社さんの漫画を読んで育ってきましたから初めて集英社さんに来た時にはちょっと感激しましたよ。
◆明日からもインタビューや打ち合わせや執筆の日々。どこかに遊びに行くなんてことは本当にないのですよ。

4月25日(水) 東京3日目
◆東京は曇ったり雨が降ったり。niagara
◆相変わらず暑い東京。ライターの大矢さんと今原稿を依頼されている実業之日本社からのアンソロジーの件で、大矢さんも名古屋からいらしていて、お忙しい合間を縫って打ち合わせ。といっても打ち合わせは5分で終了(^_^;)。僕は事前にプロットなどを詰めることはあまりしないので申し訳ない。このアンソロジー、たくさんの素晴らしい作家さんが参加されるので要チェックですよ。発売はまだまだ先ですけど。引き続き実業之日本社の担当編集Sさんと、次の連載についての打ち合わせ。また新しいお仕事をいただき感謝しております。で、『モーニング』『coffeeblues』に続く弓島珈琲を経営する〈ダイ〉の大冒険(^_^;)の物語をまた書きます。結局シリーズという形になりましたね。これも皆様のお蔭ですありがとうございます。今まで42歳と30歳と大学時代ダイを描いてきましたけど、今度は何歳のダイの日常を描くのか、今年の後半から連載開始ですお楽しみに。
◆夜はミュージシャンの伊藤銀次さんと黒沢秀樹くんとご飯を食べてきました。60代50代40代のおっさん三人がご飯食べながら五時間あーだこーだと話してきました。楽しかったです。伊藤さん黒沢くんお疲れさまでした。また時間作って連絡します。写真はもちろん伊藤銀次さんも参加しているおなじみ〈Niagara Triangle Vol.1 30th Anniversary Edition〉

4月28日(土) 東京4・5日目と帰宅
◆晴れたり曇ったり雨が降ったり今日は晴れ。holmess
◆北海道も晴れの良い陽気。原稿を書いたり新潮社さんや河出書房新社さんや文藝春秋さんなどと打ち合わせをしたりご飯を食べたりしていつものように東京での日々も終了。まぁ慣れているので特別に疲れたりなんだりはしませんね。帰ってきてすぐいつも通りです。連載の確認をしたり締切りを確認したり新しい仕事の話をしたり。皆様お疲れさまでしたごちそうさまでした。『別冊文藝春秋』で連載している『蜂蜜秘密』はどうやら今年中に単行本になりそうですよー。
コンサドーレ札幌はアウェイで大宮と戦い2-1で負け。相変わらず悪いゲームをしているわけではないけど、勝てない。勝てるチャンスもあるのに決め切れない。もう何も言うことはなく、選手は腐ることなく顔を上げて戦っていただきたいとただひたすら願うのみ。まぁわかっていることだけどコンサ首脳部は粘り強いよね。絶対監督解任しないもんね。なんとか発奮して勝っていただきたい。日ハムは引き分けかー。稲葉選手2000本安打おめでとう!
◆写真は映画『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』Blu-rayスチールブック仕様。
『レディ・マドンナ 東亰バンドワゴン』(集英社)はお蔭様で発売日翌日に重版がかかりました。これも応援してくださる皆様あってのものです。本当にありがとうございます。まだ書いていいと集英社さんが言ってくれているので、来年も出します。

4月29日(日) キサトア
◆曇り。小雨も降る。kisatoabunko
◆いい天気ではないけれども寒くもならない。なんとか春の日々。そんな頃に『キサトア』(文春文庫)の見本が届きました。この『キサトア』、単行本刊行時は理論社さんからでした。いろいろな事情がそりゃあもうございまして、この度文春文庫さんから出すことになりました。正直なところ僕が単行本を出しているどの出版社さんからでも出すことはできたのですが、文藝春秋さんにお願いしたのは〈海外が舞台の作品〉という共通点があったからです(『ブロードアレイミュージアム』ですね)。さらには今現在連載している『蜂蜜秘密』も海外が舞台なのですよ。
◆物語は、アーチとキサとトアの三兄妹がお父さんと一緒に〈朝陽と夕陽が同じ場所から見られる海辺の町〉にやってくるところから始まります。どこの国ともつかない彼らの街ですが、僕のイメージでは、50年代、60年代ぐらいのヨーロッパとアメリカを混ぜたような感じです。鉄道も大きな汽船も車もありますが、飛行機の姿はありません。そしてまだ世界に魔法を信じた名残りがあるような感じです。お父さんの〈エキスパート〉という不思議な職業もそういう部分を表現しています。ゆったりとした少し不可思議な世界を愉しんでもらえたら嬉しいです。子供向けというよりはヤングアダルトに向けて書いたこの『キサトア』僕自身も好きな作品です。こうしてまた皆さんにお届けできてとても嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
◆この装画のように海が見える丘での一軒家の暮らしってけっこう憧れですよね。一年中温暖な気候で、朝陽と夕陽がいつも見られるのなら、こんなに素敵なところはないなぁと思いますね。
◆次男が高校で剣道部に入って、今日初めての大会があったので親の務めとして最初ぐらいは観に行ったんだけど、やはり疲れた(^_^;)。でも、小学生から高校生までの剣士が一斉に竹刀を交えるシーンはやっぱりいいね。たまには昔取った杵柄で剣道やってみるかー。