2011年11月の日記
11月2日(水) 『僕たちの旅の話をしよう』みらい文庫版 ◆穏やかな一日。 ◆もうそろそろ冷え込んでくる時期なんだけど、ここのところ天候は穏やか。届いたのは、以前にメディアファクトリー文庫として出した『僕たちの旅の話をしよう』を小学生向けにした『僕たちの旅の話をしよう』みらい文庫版(集英社みらい文庫)です。内容はまったく変わっていません。小学生も読めるように、総ルビがついて字が大きくて挿絵がついただけです。この話は〈集英社みらい文庫〉が立ち上がるときにご相談を受けまして、僕はまったくかまわなかったので、メディアファクトリーさんと集英社さんで話し合ってもらってこういう形になりました。一応、大人向け(あ、ヤングアダルトだったかな)として出した物語なんですが、こうしてみると小学生向けでもまったく違和感がないという(^_^;)。確か、この話を考えたときに結末を二通り考えていたのです。ちょっと大人なビターなものと、そうではない現行のもの。最終的には子供たちに読んでもらってもいいように、と今の結末にしました。こういう形で再出版されると、それで良かったかもしれませんね。小学生のお子さんのいらっしゃる皆様、この機会に楽しんでいただけたら嬉しいです。 ◆いつも書いてるし、インタビューでも答えているけど、僕はことさら子供好きってわけでもないし、家族というものにこだわってるわけでもない。いつの間にか子供を書かせたら上手いとか家族小説の名手なんてことを言われるようになってしまったけど、どうしてだか自分でもわからない(^_^;)。狙っているわけでは全然ないのだ。ただ、〈仲間〉というものへの憧れみたいなものは子供の頃からずっと持っていたかもしれない。それが、物語を作る上での何かになっているのかもしれない。 ◆どちらかといえば僕は一人を好むタイプだ。それなのに、淋しがり屋だ。以前に喫茶店のオヤジになりたいと書いたけど正にその状態が僕の理想だ。一人でのんびり店にいて、誰かが訪ねてきてくれれば嬉しい。そこで皆が楽しく過ごしてくれればなお嬉しい。そんな感じだ。 ◆気づけばもう11月になっていて、年末進行のことを考えると締切りがどんどん重なってきて胃がキリキリと痛むような感じになってきてるじゃあーりませんか。まずい。本当にまずい。ちょっとギアを上げる。上げるったら上げる。マジで。
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